ネット上の情報やうどんファンの間で時折見られる誤解の一つに、「福岡のうどんはコシがないから物足りないのではないか」という先入観があります。しかし、山ちゃんうどんの麺を実際に食せば、単なる柔らかさではなく、圧力鍋や絶妙な茹で加減によって引き出された「もっちりとした弾力(引きの強さ)」が存在することに気付かされます。
また、注文時の盲点として知っておくべきなのが、卓上調味料と薬味の活用法です。提供されるネギや一味・七味唐辛子に加え、出汁の繊細なバランスを崩さないためには、まずは何も入れずにスープを3口味わうのが鉄則です。
その後、肉の甘味が溶け出した後半戦に一味唐辛子を少量振りかけることで、全体の輪郭がキリッと引き締まり、最後の一滴まで飽きずに楽しむことができます。「最初から大量の薬味を投入して出汁本来の風味を消してしまう」ことこそ、最も避けるべき初見の失敗パターンです。