なぜ動けたのか。自爆スイッチを押され、完全にプログラムされたサイボーグとなった男が、いかにしてエッグヘッドの危機を察知し、瞬時に転送されてきたのか。この謎に対する答えは、尾田栄一郎が積み上げてきた緻密な伏線の中に隠されている。
ベガパンクの施した「秘密の回路」が存在したのか。それとも、かつてソルベ王国で紡がれた記憶の残滓が、パシフィスタの冷たい電子頭脳を上書きしたのか。血を流し、オイルを噴き出しながらも娘を庇うくまの立ち姿は、神話的な英雄そのものだ。少年漫画の王道をいく熱量が、理屈を超えて読者の胸を打つ。