金属の単体が水溶液中で電子を放出して陽イオンになろうとする序列を「金属のイオン化傾向」と呼びます。高校化学で必須とされる16種類の主要金属に、酸との反応基準となる水素を加えた17種類の元素列は、半世紀以上にわたって受験界で磨き抜かれた語呂合わせで覚えるのが最も効率的です。
現在、教育現場や参考書で最も広く採用されている標準的な語呂合わせは次のフレーズです。
「貸そうかな、まあ当てにするな、ひどすぎる借金」
K(か) Ca(そう) Na(か) Mg(な)、Al(ま) Zn(あ) Fe(て) Ni(に) Sn(する) Pb(な)、(H)(ひ) Cu(ど) Hg(す) Ag(ぎる) Pt(しゃっ) Au(きん)
この17文字の並び順は、左に行くほど陽イオンになりやすく(酸化されやすい=強い還元剤として働く)、右に行くほど単体の金属として安定(還元されやすい)という絶対的な力関係を示しています。まずはこの順序を無意識に書き出せる状態まで反復することが、すべてのスタートラインになります。