『ズルい女』の持つメロディの強度は、ジャンルを問わず数多くの後進アーティストたちを惹きつけてやみません。これまでにリリースされたカバー作品は多岐にわたり、それぞれが独自の解釈で楽曲の新たな魅力を引き出しています。
- ゴールデンボンバー(鬼龍院翔):敬愛するつんく♂歌謡の真髄をリスペクトし、ヴィジュアル系ロックの疾走感と哀愁を融合させたカバーを披露。
- JUJU:女性目線からのジャジーでソウルフルなアレンジを施し、都会的で洗練された大人のラヴソングへと再定義。
- Acid Black Cherry:ハードロックテイストを全面に押し出し、yasuの伸びやかなハイトーンで妖艶さを倍増させたアプローチ。
- 華原朋美:90年代の同時代を駆け抜けた盟友として、圧倒的な声量とダイナミクスでドラマティックに歌い上げる。
このように、女性ボーカルが歌えば「奔放な女性目線、あるいは相手の身勝手さに怒る女性のドラマ」として機能し、ロックシンガーが歌えば「骨太なガレージファンク」として成立する。この多面的な強靭さこそ、単なる一発屋のヒット曲とは一線を画す、90年代J-POPクラシックたる所以です。