スマートフォンの縦型動画が一般化した現在、笑いの伝播速度は異次元のスピードを見せている。特にTikTokをはじめとするSNSプラットフォームでは、3秒以内に視線を引きつけるインパクトが絶対条件だ。テンポの良いリズムに乗せたキャッチーなフレーズが、若年層を中心に日常のスクロールする手を止めさせている。
一方で、伝統的なテレビのバラエティ番組もまた、このデジタル文脈を積極的に取り込み始めた。かつての長尺コントやフリートークとは異なり、即効性と再現性の高いネタが番組のフックとして珍重される時代だ。SNSでバズを起こした勢いのまま地上波のゴールデン帯に躍り出る若手芸人のルートは、いまや王道として定着している。