メニューの前で悩んだなら、迷わず「おはこ三種盛り」を選ぶのが正解だ。王道の濃厚ソース、サッパリとした味わいのポン酢、そして素材の旨味が際立つ「塩」の3種類が各4個ずつ入った贅沢な一皿である。
中でも一度体験してほしいのが「塩」だ。一般的なたこ焼きは濃密なソースとマヨネーズの味で食べるイメージが強いが、十八番の塩味は誤魔化しが一切効かない。生地に含まれる出汁の旨味、桜エビの芳醇な香り、そして天かすの香ばしさがストレートに舌に届く。
「ソースなしで食べるたこ焼きがこれほど美味いとは」――一口食べた瞬間に表情を変える観光客の姿は、いまや道頓堀の日常風景だ。シンプルだからこそ引き立つ生地の完成度高さ。職人の揺るぎないプライドがそこに凝縮されている。