バラエティでの軽妙な立ち回りが脚光を浴びがちだが、彼女の芯を支えているのは徹底して鍛え上げられた報道・情報番組での下積みだ。若手時代に担当した『ひるおび』などの現場では、刻一刻と変化する国内外のニュース速報を冷静沈着に伝え、複雑な社会問題を分かりやすく視聴者へ届ける訓練を重ねてきた。
父が元厚生労働大臣の田村憲久氏であることから、入社当初は「政治家の娘」という色眼鏡で見られる局面も少なくなかった。しかし、彼女はその出自を誇示することも過剰に否定することもなく、ひたむきな仕事ぶりと確固たる実力で周囲の雑音をねじ伏せた。上智大学でジャーナリズムを学んだ背景からくる取材対象への誠実な眼差しと、言葉の重みに対する鋭い感覚は、日々の原稿読みの細部にも色濃く宿っている。