取材班が学生や卒業生へのヒアリング、学外コミュニティの声、現役生の投稿を精査すると、地方公立大学ならではのリアルな実態が浮かび上がってきます。
「キャンパス周辺は極めて静かで、都会のような繁華街や娯楽施設はありません。車や原付がないと買い物や移動に苦労するのは事実です」(工学部3年生)
「私立薬学部に通わせる財力がなかった家庭にとって、公立学費の薬学部は本当に命綱でした。周囲の学生も『学費を浮かせてもらっている以上、絶対に留年せず一発で国試に受かる』という強い目的意識を持った仲間が多く、勉強せざるを得ない良いプレッシャーがあります」(薬学部卒業生)
キャンパスが位置する山陽小野田市は、北九州市や下関市へのアクセスが可能なエリアですが、都市型の華やかなキャンパスライフを期待するとギャップに直面します。しかし、学生たちの多くは「誘惑が周囲にない分、課題や実験、レポート、研究室での活動に没頭できる」と前向きに捉えています。東京理科大譲りの「課題の多さと厳格な単位認定」が課されるため、日常的な学習量は多く、互いに助け合いながら試験期間を乗り切る独特の連帯感がキャンパス内に根付いています。