2次不等式単体をクリアした受験生が次に直面するハードルが、2つ以上の不等式を同時に満たす領域を求める「連立2次不等式の解き方」です。ここで頻出する失点原因は、数式の処理ミスではなく、数直線における「共通範囲」の読み取りミスです。
多くの受験生が雑なフリーハンドで数直線を描き、「以上・以下($\le, \ge$)」を表す塗りつぶした黒丸と、「より大きい・未満($<, >$)」を表す白抜きの白丸を曖昧にしてしまいます。その結果、端点(境界値)を含むべきか除外すべきかの判定で失点を喫します。
連立2次不等式をノーミスで突破するための実戦手順は以下の通りです。
- それぞれの2次不等式を個別に解き、独立した解の範囲を算出する。
- 1本の共通数直線上に、それぞれの解を「高さを変えた屋根(コの字型の線)」として描き込む。
- すべての不等式の条件が重なり、屋根が2重(または指定の本数分)架かっている重複エリアだけを真の共通範囲として塗りつぶす。
端点が重なる場合、双方が「黒丸(含む)」であればその境界値は解に含まれますが、片方でも「白丸(含まない)」であれば共通部分からは除外されます。この図式ルールを徹底するだけで、難関大入試の小問集合でもケアレスミスを根絶することが可能です。