長谷直美のキャリアを語る上で欠かせないのが、1970年代から1980年代にかけて見せた唯一無二の存在感です。1974年にレコードデビューを果たした彼女は、瞬く間にその彫りの深い美貌とスラリとしたプロポーションで注目を集めました。公称身長165cm、B80・W59・H86という日本人離れしたスタイルの良さは、当時のテレビ界において際立った個性を放っていました。
『俺たちは天使だ!』や『噂の刑事トミーとマツ』といった人気ドラマでコメディからシリアスまでこなす演技力を証明すると、1982年には国民的刑事ドラマ『太陽にほえろ!』へマミー刑事(令子)役としてレギュラー出演を果たします。殉職したスコッチ刑事(沖雅也)の遺志を継ぐ形で捜査第一係に加わり、男勝りの行動力と女性らしい細やかな配慮を併せ持つキャラクターを完璧に演じ切りました。
さらに特筆すべきは、国内・国際A級ライセンスを保持するほどの本格的なドライビングテクニックです。スタントマンを使わずに自ら激しいカーチェイスをこなす姿は、まさに時代を先取りした「自立した強い女性像」そのものでした。映画界においても東映や日活のアクション作品で鮮烈な印象を残し、昭和のテレビ・映画史に確固たる足跡を刻みつけました。