インターネットの掲示板やSNS上で散見される「熊本学園大学はFランではないか」という言説。教育ジャーナリズムの観点から入試統計を精査すると、この評価は明確な事実誤認であることが分かります。一般に入試難易度で「Fランク大学(BF:ボーダーフリー)」とは、定員割れ等により受験者全員が無試験同然で合格できる水準を指しますが、熊本学園大学の入試データはこれとは明確に一線を画しています。
大手予備校が公表する最新の偏差値データを見ると、商学部の偏差値は40.0〜42.5、経済学部は37.5〜42.5、外国語学部は40.0〜45.0、社会福祉学部は37.5〜42.5で推移しています。一般選抜の倍率においても、日程や学科によっては2.0倍〜3.5倍前後の競争倍率を記録しており、合格最低点に達しない受験生は確実に不合格となる厳格な選考が行われています。
では、なぜ一部で過小評価されるような噂が生まれるのでしょうか。その主因は、熊本県内に最難関国立大学である熊本大学や、公立の熊本県立大学が存在することによる「相対的な序列意識」にあります。国公立至上主義が根強い地方都市特有の構造により、私立トップクラスの実績を持つ大学であってもネット上で揶揄の対象になりやすいという社会心理的背景が挙げられます。