無声(息だけ)のリップロールが5秒以上持続するようになったら、次は声帯を振動させる有声リップロールへとステップアップします。声帯の柔軟性を高めるリップロールの練習方法として、以下の2つのメニューが広く推奨されています。
1. サイレン運動(ポルタメント)による音域ストレッチ
低音から高音、そして再び低音へと、救急車のサイレンのように滑らかに音程を上下させます。この際、高音の出し方で重要なのは「息の量を増やそうとしないこと」です。高音に移行するときに息を強く吹き込むと唇の振動が破綻します。息のスピード感をわずかに上げる意識を持ちつつ、喉仏の位置を安定させて裏声のポジションへとスムーズに繋げます。
2. 5トーンスケールによる正確な音程の取り方
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ファ・ミ・レ・ド」とピアノやアプリの音源に合わせて5音階をリップロールでなぞります。歌詞や母音の制約がないため、純粋な音程の取り方の確認に集中できます。特定の音で唇の振動が止まる場合は、その音域周辺で喉の力みや声区(地声と裏声)の切り替えが滞っているサインです。