ビタミンCの恩恵を余すことなく享受するためには、体内時計と消化器官のリズムに合わせた摂取設計が欠かせません。多くの方が陥りがちなのが「朝起きてすぐ空腹の状態で水で流し込む」という飲み方です。
空腹時に水溶性ビタミンCを摂取すると、胃を急速に通過して小腸で急激に吸収され、血中濃度が急上昇します。しかし濃度ピークを迎えた直後、処理しきれなかった分が腎臓から尿として一気に排泄されてしまいます。最も推奨されるビタミンCサプリ飲むタイミングは「毎食後のタイミング」と「就寝前」です。胃の中に食べ物がある状態では、胃内容物の排出速度が緩やかになり、小腸でじっくりと時間をかけて吸収されます。
特に見逃せないのが就寝前の摂取です。睡眠中は腎臓への血流量が低下し、尿の生成速度が遅くなるため、ビタミンCの血中高濃度が日中よりも長く維持されます。さらに、夜間は成長ホルモンの分泌とともに肌の修復が進むゴールデンタイムであるため、供給効率が格段に高まります。
摂取量に関しては、厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準」において成人1日あたり100mgが推奨量とされていますが、これは壊血病を予防するための最低ラインです。美容や肌質改善を目的とする場合、臨床皮膚科学では1日1,000mg〜2,000mgを目安に、1回あたり500mg程度を1日2〜3回に分割して摂取することが理想とされています。なお、1日摂取量上限目安として耐容上限量は定められていませんが、腸管耐性を超えると浸透圧性下痢や腹痛を引き起こす可能性があるため、体調に合わせた微調整が求められます。