自転車の帽子型ヘルメットは安全?着用義務違反の噂と失敗しない選び方

自転車の帽子型ヘルメットは安全?着用義務違反の噂と失敗しない選び方

自転車の帽子型ヘルメットは安全?着用義務違反の噂と失敗しない選び方の疑問点について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

帽子型ヘルメットの導入を検討する消費者が最も直面する技術的ハードルが、自転車帽子型ヘルメット SGマーク基準と海外規格の差異です。製品パッケージや通販サイトに「安全基準合格」「安全認証取得」と誇らしげに記載されていても、その基準の中身を精査しなければ重大な落とし穴に嵌まる危険があります。

現在、国内で最も信頼性の高い指標とされているのが、一般財団法人製品安全協会が交付する「SGマーク(Safe Goods)」です。自転車用ヘルメットのSG基準では、人頭模型を装着した状態での衝撃吸収性試験、あご紐の引っ張り強度試験、脱落防止性能、材料の耐候性試験など、極めてシビアな物理テストが課されます。何より、SGマーク付き製品には最高1億円の対人対物賠償責任保険が付帯しており、万一製品の欠陥によって重大な傷害を負った場合の救済措置が制度として組み込まれています。

一方で、市場に大量に出回っているのが自転車用ヘルメット安全基準CEマークを謳う並行輸入・格安製品です。ここに消費者が騙されやすい最大の盲点が存在します。

欧州規格のCEマークには複数のカテゴリーが存在します。自転車の衝突・転倒事故を想定した基準は「EN1078」ですが、安価な帽子型ヘルメットの一部には、軽作業時の頭部接触(工場内での角当て等)を想定した「EN812(産業用バンプキャップ)」の認証を取得しただけで「CE認証済み」と偽装・誇大表示している事例が多発しています。EN812は、頭上からの落下物や静止物への頭部接触を防ぐためのものであり、時速15〜20km以上で走行中にアスファルトへ叩きつけられる自転車事故の衝撃エネルギーを減衰させる設計にはなっていません。

本物の自転車用帽子型ヘルメットは、外側が綿やナイロンの帽子であっても、内部には高密度EPS(発泡スチロール)や強靭なポリカーボネート製インナーシェルが一体成型されており、衝撃を広範囲に分散させて逃がす骨組み構造を備えています。単にプラスチックのカップを帽子に忍ばせただけの模倣品とは、構造力学の観点から根本的に性能が異なります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。