2024年の劇場公開からPrime Videoなどの定額制配信サービスへ移行した2026年現在、本作に対する視聴者の評価は二極化の傾向を見せつつも、ミステリーファンを中心に独自の支持層を確立しています。
各レビューサイトやSNS上の声を総合すると、肯定的意見の多くは「役者陣の演技合戦の見応え」と「2度見したときの伏線回収の快感」に集中しています。特に主演の重岡大毅が見せる等身大の焦燥感や、間宮祥太朗の哀愁を帯びた佇まい、堀田真由の鋭利な存在感が高く評価されています。
一方で、本格ミステリーの厳密性を求める層からは、「物理的な殺人が起きないため、サスペンスとしての緊張感がラストで抜けてしまう」「狂言にしてはリスクが高すぎる」といった手厳しい意見も見られます。しかし、これは作品の欠陥というよりも、「人命を奪うことのないミステリー」を意図的に仕掛けた東野圭吾の設計思想そのものに対する好みの分かれ目と言えます。