大阪・千日前に聳え立つなんばグランド花月。このお笑いの総本山において、彼女たちの出番を告げる出囃子が鳴り響いた瞬間の客席の沸き立ち方は異様ですらある。老若男女、観光客から目の肥えた常連客まで、全員の表情がふっと緩むのだ。
劇場という生モノの空間で、天候や客層、前の出番の芸人が残した空気感を瞬時に察知し、最初のひと言で自分たちのペースに引きずり込む。テレビカメラの前では見せない、劇場の床を踏み鳴らすような生々しい迫力とライブ感。年間数百ステージを淡々とこなし続けるタフネスが、彼女の言葉に揺るぎない重みを与えている。