2016年に「アニメイズム」枠で放送されたテレビアニメ版『シンドバッドの冒険』は、クオリティの高い映像美と豪華声優陣の名演によって大きな反響を呼びました。放送からかなりの年月が経過した現在も、SNS上では「シンドリア商会のその後をアニメで見たい」「バルバロッサとの決着を映像化してほしい」という続編要望が根強く投稿されています。
アニメ2期の実現可能性を検証する上で、アニメビジネスの冷徹な指標に目を向けざるを得ません。製作委員会方式を採用していた当時のパッケージ(Blu-ray/DVD)初動売上は採算ラインの目安とされる数千枚に届かず、商業的なリターンという観点では苦戦を強いられました。さらに、映像化の最大の目的である「原作単行本の販促」という使命が、原作漫画の全19巻完結によって区切りを迎えている点も見逃せません。
現在の国内アニメ制作市場は新作IPや世界配信を主軸とした大型タイトルへリソースが集中しており、完結済みスピンオフの続編制作はハードルが一段と上がっています。しかし、配信プラットフォームにおける海外ファンの視聴数や、少年サンデー作品のアニバーサリー連動企画などによる「特別編」や「リマスター再編」といった形での再始動には、わずかながら期待が残されています。