BPMとは「Beats Per Minute」の略称で、1分間に刻まれる拍(ビート)の数を指します。つまりBPM120曲の速さの目安は、時計の秒針が1秒進む間にぴったり「ト・トン(2拍)」と均等に刻まれるテンポ(1拍=0.5秒)となります。これは古くから軍隊やパレードの行進曲(マーチ)で標準とされてきた速さであり、人間が無理なく一定のペースを保ちながら前進できる身体的リズムそのものです。
人間の安静時心拍数は一般に毎分60〜80回程度ですが、少し身体を動かして活動的になったときの脈拍は自然と110〜120前後に達します。この「活動状態の心拍数」とBPM120が共鳴することで、脳内にドーパミンが分泌されやすく、爽快感や集中力を引き出す効果が生まれます。
音楽制作や演奏の現場においても、BPM120は長年「すべての基準」として君臨してきました。DTM(デスクトップミュージック)の各種音楽制作ソフトを立ち上げると、デフォルトのプロジェクトテンポが「120」に設定されているのは象徴的な事実です。また、ピアノやドラム、ギター初心者がリズム感を鍛えるテンポ120メトロノーム練習曲としても、速すぎず遅すぎない絶妙な基準値として世界中で愛用されています。