羽田や成田に降り立つ外国人観光客の目的地も変化している。彼らが目指すのは、有名ブランドが立ち並ぶ銀座のブティックではない。週末に都内各地で開催される小規模なクラフトマーケットや、路地裏の隠れ家アトリエだ。
「日本でしか買えない、誰が作ったか分かるものを持ち帰りたい」。あるフランス人旅行者はそう語る。言葉の壁を越え、身振り手振りで作品の背景を聞き出す時間は、彼らにとって極上の旅の思い出となる。日本の伝統技術と現代的なストリート感覚が融合した東京発のクラフトは、グローバルな市場でも独自の地位を築きつつある。