水槽周辺の害虫対策において、ネット上で散見される情報の中には飼育環境をかえって悪化させる誤解が存在します。
「魚が入っていれば湧いた虫をすべて食べてくれる」という説は半分正しく、半分は危険な思い込みです。水中に落ちたユスリカの幼虫(アカムシ)やトビムシは、メダカや小型カラシンの絶好の生餌となります。しかし、チョウバエの幼虫は水流の届かないろ過槽の暗部に潜むため、魚の捕食圧が届きません。結果として捕食スピードを繁殖スピードが上回り、成虫の大量発生を招きます。
また、「ハッカ油や天然アロマなら魚に無害」という言説も警戒が必要です。精油成分が水面に油膜として広がると、水槽の酸素溶解効率が急激に低下し、油分を分解できないバクテリア環境に深刻なダメージを与えます。