スプリットタン(Split Tongue)とは、舌の先端から中央部にかけてメスや糸を用いて縦に切断し、ヘビのように2つに分かれた状態にする身体改造(ボディ・モディフィケーション)の一種です。日本ではその形状から「蛇舌(スネークタング)」とも称され、タトゥーやピアスカルチャーの延長線上にある究極の自己表現として認知されてきました。
舌を二股にする動機は多岐にわたります。映画やコミックのダークな世界観への憧れ、人とは違う個性を手に入れたいという欲求、あるいは「舌先を別々に動かす感覚」そのものにフェティシズムを感じるケースなど様々です。かつて小説・映画化された『蛇にピアス』の影響で爆発的に知名度が上がって以降、サブカルチャーのアイコンとして定着しました。
近年ではインフルエンサーやアーティストがSNSで舌を動かす動画を公開し、一部の若年層の間でファッション感覚として興味を持つ人が後を絶ちません。しかし、後述する通り、これは単なるピアスのような可逆性のある装飾ではなく、不可逆な外科的変形を伴う極めて重い決断です。