ネット上の口コミやSNSでは、味仙に関して幾つかの誤認が散見されます。来店前に把握しておくべき3つの盲点を整理します。
第一に、「東京の味仙はニセモノ・偽店舗ではないか」という極端な噂です。これは前述の通り、今池本店と経営母体が異なる(三男・郭政良氏の系列である)ことから生じた誤解であり、紛れもない創業家の正統な直系店舗です。
第二に、「台湾ラーメンは台湾の現地料理である」という思い込みです。台湾ラーメンは1970年代、味仙の創業者・郭明優氏が故郷・台南名物の「担仔麺(タンツーめん)」をベースに、名古屋人の味覚に合わせて辛口アレンジを加えて開発した完全な名古屋発祥の郷土料理です。台湾現地に「台湾ラーメン」という同一の料理は存在しません。
第三に、「辛さ控えめのアメリカンは味が薄くて美味しくない」という先入観です。実際のアメリカンは出汁のコクをしっかり残したまま辛味の尖りを抑えてあるため、ベースとなっている鶏ガラスープの奥深さやミンチの甘辛さを最もクリアに感知できる玄人好みのチューニングとなっています。