ロミオとジュリエット映画、ディカプリオ版Vs1968年版の衝撃的な真相

ロミオとジュリエット映画、ディカプリオ版Vs1968年版の衝撃的な真相

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映画史上の名作として語り継がれてきた1968年版ですが、近年、その製作現場の暗部をめぐって世界的な法廷闘争へと発展し、メディアを大きく揺るがしました。

2022年12月末、主演を務めたオリビア・ハッセーとレナード・ホワイティングの2人が、製作会社のパラマウント・ピクチャーズを相手取り、約5億ドル(当時の為替レートで約650億円)の損害賠償を求める訴訟を米ロサンゼルス上級裁判所に起こしました。訴状によると、当時未成年(ハッセー15歳、ホワイティング16歳)だった二人は、故フランコ・ゼフィレッリ監督から「ヌード撮影は一切行わない」「肌色の下着を着用させる」と事前に説明されていたにもかかわらず、撮影最終日に突然「ヌードで演じなければ映画が失敗する」と懇願・強要され、騙し討ちの形で寝室のシーンを撮影されたと主張しました。

二人はこの映像が半世紀にわたり配給され続けたことで、精神的苦痛とキャリアへの重大な打撃を受けたと訴え、「児童の性的搾取」に該当すると厳しく非難しました。この報道は、往年の映画ファンのみならず、ハリウッドの倫理規定(インティマシー・コーディネーターの導入など)が急速に整備される現代において極めて大きな議論を巻き起こしました。

しかし、裁判の司法判断は原告側の敗訴という形で決着を迎えます。2023年5月、ロサンゼルス上級裁判所の判事は「問題となった映像は合衆国憲法修正第1条(表現の自由)の保護対象であり、児童ポルノの定義には該当しない」として訴えを全面的に棄却しました。原告側は控訴の手続きを取ったものの、カリフォルニア州の特別救済法の下でも法的ハードルは高く、法的な決着はついた形となっています。

なお、現在も映画ファンの間で敬愛されるオリビア・ハッセーは、布施明氏との結婚歴でも日本のファンに親しまれてきましたが、現在は表舞台から距離を置き、自身の回顧録などで激動のキャリアを振り返るメッセージを発信しています。法廷での係争を経てもなお、スクリーンに刻まれた二人の瑞々しい演技そのものが否定されたわけではありませんが、映画製作における未成年保護の過渡期を象徴する出来事として記録されることになりました。

山田 真由
著者

山田 真由

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