団体名で見かける「一社」とは?一般社団法人の正体と設立メリットの真実

団体名で見かける「一社」とは?一般社団法人の正体と設立メリットの真実

団体名で見かける「一社」とは?一般社団法人の正体と設立メリットの真実について押さえておきたい 理由を分かりやすく解説いたします。

街中の看板やニュース記事、契約書類などで見かける「一社」の正体は、「一般社団法人」の略称です。読み方は「いっしゃ」と読むのが公的・実務上の共通ルールとなっています。

株式会社を「(株)」、合同会社を「(同)」と表記するのと同様に、文字数制限のある一覧表や銀行取引において「(一社)」という短縮表記が用いられます。全国銀行協会の取り決めによる銀行振込の電文略称では、法人格が前にある場合は「シヤ)〇〇」、法人格が後ろにある場合は「〇〇(シヤ」とカタカナで指定されるケースが一般的です。

一般社団法人は、2008年(平成20年)12月に施行された「公益法人制度改革関連3法」によって誕生した法人形態です。それまでの旧民法下における社団法人は、主務官庁による厳しい許可(許可主義)が必要であり、設立のハードルが極めて高い特権的な組織でした。しかし、制度改革によって登記のみで簡便に設立できる「準則主義」へと移行した結果、民間主導の自由な活動母体として急速に普及しました。

法律上の本質は「人の集まりに対して法人格を与えたもの」です。事業目的に法的な制限はなく、学術研究、業界団体の形成、スポーツ・文化振興から、Webメディア運営や物品販売といった商業活動まで、公序良俗に反しない限りあらゆる事業を行うことが認められています。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。