運動中や歩行時に足の甲が痛む場合、その背景には骨への過度なストレスが存在します。特に陸上競技、バスケットボール、サッカーなど、ジャンプや急ストップを繰り返すスポーツ選手に多いのが中足骨疲労骨折です。足の指の付け根から甲へと伸びる5本の骨のうち、構造上負荷が集中しやすい「第2中足骨」および「第3中足骨」に好発します。また、甲の中央から足首に近いリスフラン関節周辺に微細な骨折が生じるケースも見逃せません。
疲労骨折の初期症状は非常にわかりにくく、最初のうちは「練習の後半だけ痛む」「朝起きて歩き始めると違和感がある」程度で治まることもあります。しかし、放置すると骨の損傷が進み、以下の兆候が顕著に現れます。
- ピンポイントの限局性圧痛:骨の特定の位置を指先でピンポイントに押すと飛び上がるような鋭い痛みがある。
- 甲の腫れ・熱感:左右の足を比べた際、痛む側の甲がふっくらと腫れて熱を帯びている。
- 荷重時の激痛:つま先立ちをしたり、踏み込んで体重を乗せたりした瞬間に強い痛みが走る。
一般的な筋肉痛であれば数日の休養で痛みが引きますが、1週間以上経っても押すと痛い状態が続く、あるいは徐々に悪化している場合は疲労骨折を疑い、早期に整形外科でレントゲンやMRI検査を受ける判断が不可欠です。