小陰唇切除術を検討するにあたり、多くの人が最大の懸念点として挙げるのが「術後の腫れと痛み」、そして日常生活への影響です。粘膜組織は皮膚に比べて創傷治癒(傷の治り)が早い反面、毛細血管が密集しているため内出血や浮腫が出やすい特性を持っています。
術中の局所麻酔が切れる手術当日の夜から翌日にかけて、ジンジンと響くような自発痛が生じます。この痛み自体は処方されるロキソプロフェン等の一般的な消炎鎮痛剤でコントロール可能な範囲に収まるケースが大半ですが、問題は「腫れ」と「擦れ」による不快感です。術後2日目から3日目にかけて腫れはピークに達し、小陰唇が術前と同等かそれ以上にパンパンに膨れ上がることがあります。この時期に無理に歩き回ったり患部を圧迫したりすると、皮下出血が広がって回復が遅れる要因となります。
デスクワークであれば術後2〜3日の休暇を経て復帰が可能ですが、歩行時にはやや内股気味になったり、座る際に円座クッションが必要になったりするケースが珍しくありません。術後1週間が経過すると創部の表面は接着し、日常生活における鋭い痛みは消失します。ただし、皮下のしこり(硬結)や引きつれ感は術後1〜2ヶ月ほど続き、完全に皮膚が柔らかく馴染むまでには約90日〜180日の期間を要します。激しい運動や自転車の運転、性交渉は、創部離開(傷が開くこと)を防ぐため術後1ヶ月間は厳禁と指導されるのが標準的な医療ガイドラインです。