お通夜の式場内では、場面ごとに数珠の扱い方が異なります。周囲から最も見られやすい3つのシチュエーションを正しく押さえておきましょう。
① 歩行時・移動時の持ち方
受付から着席、あるいは焼香台へ向かう移動時は、左手の親指と人差し指の間に数珠の輪を掛け、房をまっすぐ下へ垂らして持ちます。腕は身体の横に自然に添え、数珠をぶらぶらと揺らさないよう静かに歩きます。
② 着席時の持ち方
椅子席や畳席に座っている間は、数珠を左手首に通しておくか、左手で数珠の輪を軽く握り、両手を太ももの上に重ねて置きます。このときも右手は左手の上に軽く添える形が美しい姿勢です。
③ 合掌時の構え方
合掌する際、最も標準的な「略式数珠(片手数珠)」では、両手を合わせた上から親指と人差し指の間に数珠を掛け、房を両手の下に垂らすスタイルが基本です。親指で軽く珠を押さえるようにして胸の前で手を合わせます。また、左手だけに数珠を掛けた状態で右手を合わせる所作も多くの寺院で認められています。