物語の舞台は、日本屈指の大手広告代理店「電王堂」です。只野仁を取り巻く人間関係は、昼の顔である「総務二課」と、夜の顔である「特命遂行」の2つの軸で緻密に構成されていました。
昼の電王堂社内において、只野は普段うだつの上がらない係長を演じています。総務二課の庶務担当であり、只野に密かな想いを寄せる坪内紀子(櫻井淳子さん)や、当時「エビちゃんブーム」の渦中にあった山吹一恵(蛯原友里さん)ら女子社員たちからは、頼りない上司として扱われるのがお決まりの構図でした。
しかし、裏の顔では全く異なる相関関係が展開します。只野に直接指示を下すのは、電王堂の最高権力者である代表取締役社長(のちに会長)の黒川重蔵(梅宮辰夫さん)。そして、裏の任務で只野の情報収集やサポートを一手に引き受けるのが、電王堂のメールボーイ・森脇幸一(永井大さん)でした。さらに、夜の街で只野と濃密な関係を持ちつつ特命の情報を共有する「東京フラワー・テレビ」の女性アナウンサー・新水真由子(三浦理恵子さん)の存在が、ドラマにスリリングな色気を添えていました。