イチゴ炭疽病で全滅?初期症状の見分け方と2026年最新防除法

イチゴ炭疽病で全滅?初期症状の見分け方と2026年最新防除法

イチゴ炭疽病で全滅?初期症状の見分け方と2026年最新防除法の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

イチゴ炭疽病の初期症状は、極めて狡猾に現れます。最初に確認される典型的なサインは、葉柄や親株から伸びるランナーに生じる黒色病斑です。水染みのような淡い褐色から始まり、次第に黒色から暗褐色へと変化しながら長径数ミリ〜1センチほどの紡錘形(舟形)に窪んでいきます。この窪み病斑がランナーを取り囲むと、その先にある子苗への養水分供給が途絶え、先端から萎凋が始まります。

さらに見落としやすいのが、展開前の若い未展開葉の黒変や、小葉の片側だけが生育不良を起こして奇形化する「舟底型」の葉です。葉先に黒褐色の斑点が出た段階で「夏の葉焼けだろう」と放置すると、病原菌(Colletotrichum属菌)は葉柄の基部を伝って成長点であるクラウン内部へと侵入します。

病勢が進行した株の親株や子苗を引き抜き、縦にナイフを入れて切断すると、健全な株の断面が瑞々しい白色であるのに対し、感染株ではイチゴクラウン部褐変がはっきりと確認できます。外側から赤褐色〜暗褐色にスポンジ状に腐敗が進行しており、こうなると導管が目詰まりを起こすため、日中の高温時に急激な青枯れ症状を示して一気に立ち枯れます。クラウン部まで菌が達した段階では、外部からどのような資材を投与しても回復は不可能です。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。