Q1:「あんたがたどこさ」は結局、熊本の歌なのですか?それとも川越の歌なのですか?
A1:発祥と定着の両面から見ると「熊本を舞台にしながら、川越の情景と兵士の移動によって完成された混交唄」というのが最も事実に即した回答です。熊本の船場町(坪井川周辺)と川越の仙波山(仙波東照宮一帯)の双方が、歴史の結節点として重要な役割を果たしています。
Q2:なぜタヌキを「煮てさ 焼いてさ 食ってさ」と残酷に表現したのですか?
A2:昔話「かちかち山」にも見られるように、日本古来の民間伝承において狸汁はポピュラーな存在でした。子供の手まり唄特有の「過激でリズミカルな誇張表現」であり、テンポよく手まりをつくためのナンセンスな言葉遊びとしての側面が極めて強いためです。
Q3:戊辰戦争の脱走兵を殺害した歌だという話は、歴史的な事実ですか?
A3:公的文書や軍事記録にそのような暗号唄として作られたという証拠は存在しません。ただし、熊本藩兵が戊辰戦争に従軍し、明治維新直後の緊迫した城下に新政府軍が駐屯していた歴史的背景から、民衆が当時の不穏な世情や摘発劇のイメージを歌に投影して解釈した口伝・俗説として理解するのが妥当です。