この駐車場が激しい争奪戦となる最大の要因は、「渓谷を散策する一般観光客」と「早朝からアタックする本格派登山客」の双方が全く同じ枠を取り合う構造にあります。特に名瀑「百尋ノ滝」を擁する川苔山登山の拠点として鳩ノ巣駐車場を利用する登山者は、日の出直後から行動を開始するため、一般的な観光地のピーク時間とは大きくズレた混雑曲線を描きます。
現地調査および登山記録データから割り出した、曜日・季節ごとの満車タイムラインは以下の通りです。
まず、新緑が美しい5月〜6月および紅葉最盛期を迎える10月下旬〜11月のハイシーズン。この時期の土日祝日は、午前6時15分〜6時45分の段階で満車に達します。川苔山の標準コースタイムが往復で約6〜7時間におよぶため、一度駐車された車両の多くは夕方近くまで動きません。そのため、観光目的で午前9時や10時に現地へ到着しても、空きスペースを見つけられる可能性は限りなくゼロに近いのがシビアな現実です。
一方、登山者が比較的落ち着く夏場や冬場の通常週末であっても、午前8時前後には満車となるケースが日常化しています。観光のメインである鳩ノ巣渓谷散策(大多摩ウォーキングトレイル含む)は2〜3時間程度の滞在が一般的ですが、先行する登山客の車がスペースの大半を占有しているため、午前中の駐車場の実質的な回転率は著しく低位で推移します。