過剰な装飾を削ぎ落とした空間に温もりを与えるアプローチとして、北欧モダンの思想が再評価されている。アルヴァ・アアルトが提唱した有機的な素材遣いと人間味あふれるラインは、無機質になりがちな現代の住まいに心地よい息吹を吹き込む。曲木技術によって生み出された美しい曲線は、光の陰影を柔らかく受け止める。
ミニマリズムの静けさに、木肌の肌触りやウールの温かみを加える手法。素材ごとの微妙な質感の違いをレイヤード(重ね合わせ)することで、色数を増やさずとも奥行きのある空間が完成する。窓から差し込む自然光と照明計画を連動させれば、時間とともに表情を変える美しく静けさに満ちたリビングが実現する。