国道1号線沿いに佇む銀色の巨大ドーム。かつてここは、箱根温泉へのドライブ途中に「時間が余ったら立ち寄る場所」と見なされがちだった。しかし、その認識は完全に過去のものだ。
展示室に足を踏み入れると、天井高を極限まで活かした立体展示が容赦なく視界へ飛び込んでくる。隕石の衝突、生命の爆発的進化、そして地球を闊歩した巨大恐竜たち。吹き抜けの空間を螺旋状に巡るスロープは、時間そのものを自らの歩行速度で体感させる設計だ。案内板に目を落とす間もなく、巨大なアンモナイトの群生壁が眼前に迫る。足が止まる。息を呑む。周囲を見渡せば、スマートフォンの画面から完全に目を離し、岩肌の凹凸に顔を近づける大人たちの姿がある。