関西における冷麺カルチャーを語る上で、神戸 平壌冷麺 発祥 歴史の原点である「元祖平壌冷麺屋」の歩みを外すことはできません。初代店主が朝鮮半島・平壌の伝統的な冷麺の製法を携えて神戸の地へ渡り、屋台からスタートさせたのが1939年のことでした。当時の日本ではまだ馴染みの薄かった冷麺を、長田に暮らす人々や港湾関係者、職人たちの舌に合わせて試行錯誤を重ね、やがて確固たる名物へと育て上げました。
阪神・淡路大震災という未曾有の災禍を乗り越え、現在も細田町の本店を中心に直系店がその味と技術を継承しています。新長田駅周辺のグルメシーンにおいて、同店は単なる飲食店にとどまらず、下町コミュニティの記憶とプライドを象徴する文化財的な存在となっています。