ネット上には「高野豆腐はいくら食べても太らない」「食べれば食べるほど健康になる」といった極端な情報が流布していますが、これは明白な誤解です。高野豆腐には見落としてはならない3つの落とし穴が存在します。
第一のデメリットは、脂質とカロリーの蓄積です。高野豆腐は低糖質ですが、大豆由来の良質な脂質を乾燥重量の約33%含んでいます。乾燥1枚(約16.5g)あたり約82kcal、脂質は約5.5g。1日に何枚も大量に摂取すれば当然ながら脂質過多になり、体脂肪増加の原因となります。
第二は、不溶性食物繊維による消化器への負担です。不溶性食物繊維は便のカサを増やす優れた性質を持ちますが、腸の蠕動運動が低下している人や水分摂取が不足している人が過剰に摂ると、便が硬くなり便秘を悪化させたり、ガスが溜まって腹痛を引き起こしたりします。
第三は、大豆イソフラボンの過剰摂取リスクです。食品安全委員会が定める大豆イソフラボンアグリコンの安全な一日摂取目安量の上限は70〜75mg/日(追加的な特定保健用食品等からは30mg/日)。高野豆腐1枚(乾燥)には約25〜30mgのイソフラボンが含まれるため、納豆や豆乳と併用して何枚も食べると上限を超過する可能性があります。日常的な適量を厳格に守ることが不可欠です。