1950年の開戦から始まった空前の特需景気は、単なる一過性の材料にとどまらなかった。崩壊の危機に瀕していた日本経済に流入したドル資金は、鉱工業生産を跳ね上げ、株式市場全体の底上げを強烈に牽引した。2026年現在の視点から改めて当時のデータを分析しても、軍需物資や輸送サービスの急増がもたらした乗数効果は桁違いである。
当時、物資調達の拠点となった日本国内では、各種産業の稼働率が跳ね上がり、株価指数は破竹の勢いで連日の高値を更新。この劇的な構造変化こそが、その後の高度経済成長へとつながる最初のロケットエンジンとなったのだ。