軍団結成の原点は、1990年代半ばまで遡る。当時、若手お笑い芸人の登竜門として一世を風靡していた現場の裏で、山本圭壱は毎夜のように若手を集めては熱狂的な酒席を繰り広げていた。特別な規約や加入条件があったわけではない。ただ「山本という男の人間性に惚れ込んだ」者たちが、自然発生的に集まったのが始まりだ。
「金はないが、情熱だけはある」。そんな若手たちに山本は無償でメシを食わせ、時には厳しく、時には温かく弄り倒した。大手芸能事務所である吉本興業の先輩後輩という上下関係を超えた人間味あふれる交流が、のちのお笑い界を大きく動かす強固な絆の土台となったのである。