伊良部大橋を訪れたドライバーが最も陥りやすい落とし穴が、橋の上での「駐停車問題」です。息をのむ絶景を前に「車を止めて記念撮影をしたい」という衝動に駆られる旅行者が後を絶ちませんが、伊良部大橋は道路交通法第44条に基づき、全線にわたって「駐停車禁止」に指定されています。
橋の途中に数カ所設置されている路肩の張り出し部分は、故障車や災害時の緊急車両が一時的に使用するための「非常待避所」です。展望スペースやパーキングエリアでは一切ありません。宮古島警察署や沖縄県宮古土木事務所の関係者によると、待避所に車を止めて車外に出る行為、ハザードランプを点灯させての停車、助手席からの乗降はいずれも厳格な取り締まり対象となります。
橋の最高地点は海面から約27mの高さに達し、海風が常に吹き抜けています。道幅は片側1車線(車道幅員約3.25m)と決して広くありません。前方の車が突如スピードを落としたり待避所から無理な合流を試みたりすることで、後続車との追突事故やブラインドコーナーでの正面衝突事故を誘発するリスクが極めて高いのが実態です。2026年現在、パトカーによる巡回監視や監視カメラによるチェック体制が強化されており、ルール違反に対しては厳しい姿勢で臨まれています。