オグリキャップが競馬界に残した最大の功績は、単なる名馬としての記録ではなく、競馬そのものを「大衆娯楽・スポーツ」へと昇華させた点にある。それまでギャンブルとしてのイメージが強かった競馬場に、多くの女性や若者が足を運ぶようになったのは、間違いなくこの馬の登場がきっかけだった。
レースの模様を熱狂的に伝えたフジテレビジョンの生中継は、高視聴率を記録。名アナウンサーによる熱意のこもった実況は、今なお語り草となっている。ぬいぐるみが爆発的に売れ、一般のテレビニュースや雑誌の表紙を連日飾るなど、社会現象となった平成初期の競馬ブーム。その中心には、泥臭く走り続ける一頭のアイドルホースが常に鎮座していた。