一方で、こうした急増に対して一部からは「SNSの流行に流されているだけではないか」「若者の一時的なファッション感覚ではないか」といった冷ややかな声や懸念が上がることもある。欧米では、ティーンエイジャーのトランスジェンダー認知の急増をめぐり、精神医学界や教育現場で議論が巻き起こった経緯もある。
しかし、長期的な追跡調査によれば、一時的な興味本位で当事者を自称するケースは全体のごく一部に過ぎない。むしろ、かつては過度な社会的圧迫によって抑圧されていた精神的ストレスが、適切な自己認識によって軽減されるというポジティブな側面が強く報告されている。流行としての一片は否定できずとも、本質は「抑圧からの解放」にあるという見方が主流だ。