BSの歴史において、規格外の視聴率を記録してきたコンテンツの筆頭が「大谷翔平選手のMLB中継」です。通常は1%台が中心となるBS視聴率ランキングにおいて、ロサンゼルス・ドジャースの開幕戦やポストシーズン、大谷選手が前人未到の記録を達成した試合中継では、世帯視聴率10%〜14%台という地上波ゴールデンタイムの看板番組をも凌駕する数値を連発しました。
NHK BSや民放BS各局における歴代の高視聴率コンテンツを振り返ると、いくつかの明確なパターンが存在します。
- スポーツ生中継の金字塔:大谷翔平出場MLB中継、FIFAワールドカップ、プロ野球日本シリーズ、サッカー日本代表戦など、試合終了までノーカットで完全放送される生中継番組。
- NHK BSの大型ドラマ・ドキュメンタリー:連続テレビ小説のBS先行放送や、BSプレミアム時代から続く本格時代劇、長期密着型自然ドキュメンタリー。
- 昭和・平成を彩った名作映画・特別音楽番組:地上波では編成が難しくなったノーカット洋画劇場や、往年の大物歌手によるリバイバルコンサート特番。
ビデオリサーチが発表する週間リアルタイム視聴率ランキングや視聴人数ランキングでも、MLB中継の放送週は上位をBS中継が独占する現象が定着しています。「結果が分かってからハイライトを見る」のではなく、「試合の行方を1回表からリアルタイムで目撃したい」という熱烈な視聴者心理が、BSへのチャンネル固定を強力に後押ししています。