尿の色で命を守る!血尿スケール危険度判定と緊急受診のサイン

尿の色で命を守る!血尿スケール危険度判定と緊急受診のサイン

尿の色で命を守る!血尿スケール危険度判定と緊急受診のサインの全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

臨床泌尿器科学の観点から最も警戒すべきは、排尿時の痛みや発熱を一切伴わない「無症候性肉眼的血尿」だ。痛まないからと放置されやすいこの症状こそ、膀胱癌や腎盂・尿管癌の代表的な初期兆候にほかならない。泌尿器科専門医の元を訪れる膀胱癌患者の実に8割以上が、最初の異変としてこの痛みのない血尿を経験している。

対照的に、背中から側腹部にかけて転げ回るような激痛を伴う場合は、尿路結石症が強く疑われる。結石が尿管粘膜を傷つけることで鮮血が生じ、激烈な疝痛発作とともに赤褐色から鮮赤色の尿が排出される。結石による痛みは耐え難いものの、悪性腫瘍と比較した場合の生命予後は大きく異なる。

「痛い血尿は結石を疑い、痛くない血尿は癌を疑え」――これは泌尿器診療における鉄則だ。痛みがないからこそ危機感を強め、速やかに専門医の門を叩かなければならない。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。