「あなたたちの『No』を、私が『Yes』に変える」。言葉で言うのは容易いが、既存のビジネス構造の中でそれを実践することは極めて困難だ。ちゃんみなが提示した審査基準は、従来の身長、体重、年齢、さらには過度な愛嬌といった外形的要素を完全に排除したものだった。評価されたのはただ一つ、「その人にしか出せない声と、表現したいという切実なエゴ」である。
既成概念に対するこの痛烈なカウンターは、音楽プロデュースのあり方に一石を投じた。マニュアル通りの表現を強いるのではなく、候補者が抱える過去のトラウマや劣等感すらも個性に変えていくアプローチ。指導というより深層的な対話に近いそのプロセスが、参加者たちの潜在能力を極限まで引き出した。