朝起きると足の裏が痛い状態を数か月にわたって我慢し続けると、どのような結末が待っているのでしょうか。足の裏の痛み放置リスクは、局所の問題にとどまりません。
第一に、慢性的な牽引ストレスに晒され続けたかかとの骨が、防御反応として骨をトゲ状に増殖させる「骨棘(踵骨骨棘)」の形成に至ります。一度形成された骨棘自体は直接痛みの元にならないこともありますが、周囲の神経や軟部組織を継続的に刺激し、難治性の頑固な疼痛へと固定化します。
第二に、痛みを避けるための「逃避性跛行(かばい歩き)」が全身のキネティックチェーン(運動連鎖)を狂わせます。痛むかかとを浮かせ、つま先立ちや足の外側に体重を偏らせて歩くことで、アキレス腱炎、膝の変形性関節症、骨盤の傾斜、果ては重度の坐骨神経痛や腰痛を併発します。足裏の小さなSOSを放置した結果、全身の運動機能を損なうドミノ倒しが引き起こされるのです。