表舞台への露出を極力絞っている近年の久米宏だが、その知的好奇心と旺盛な観察眼は少しも錆びついていない。関係者の証言によると、現在は都内の自宅を中心に穏やかな生活を送りつつ、国内外のニュースチェックや読書、散歩を日課とする規則正しい日々を送っているという。
最新の近影や目撃情報に映る姿は、トレードマークである細フレームの眼鏡の奥に好奇心をたたえた瞳、そして美しく整えられた白髪が印象的だ。年齢相応の渋みと細身のシルエットを保ちながらも、衰えを感じさせない姿勢の良さがある。持病による深刻な体調不安といった報道もなく、マイペースに自らの時間を愛しみながら暮らしている様子がうかがえる。
近年はテレビ番組へのレギュラー出演こそ控えているものの、単発の特別インタビューやカルチャー誌の対談などに不定期で登場。そのたびに披露される歯に衣着せぬ批評は、現役時代と何ら変わらない切れ味を誇る。沈黙を守ることすら一つのメッセージに変えてしまう佇まいは、まさに百戦錬磨の表現者ならではだ。