選考プロセスにおいて、ペーパーテストと同等、あるいはそれ以上に合否の重みを持つのが親子面接です。ノートルダム学院小学校の面接において、面接官が最も深く掘り下げるのは「家庭の教育方針」と「学校の宗教的理念」がどれほど整合しているかという点に尽きます。
面接で問われる具体的な質問内容は、多岐にわたります。
- 「本校の建学の精神である『徳と知』について、ご家庭でどのように共感され、日々の生活に生かされていますか」
- 「お子様が友だちとトラブルになった際、親として最初にかける言葉と対応を教えてください」
- 「スマートフォンやタブレット端末の使用ルール、読書習慣について家庭内で定めていることはありますか」
- 「地域活動や家庭外での奉仕・人助けについて、お子様と対話された経験はありますか」
保護者が最も不安を抱くポイントとして「カトリック信者でなければ不利になるのか」という疑問が挙げられますが、学校関係者や取材データによれば、受洗の有無が入試の当落を左右することはありません。在校生の家庭においても信徒の割合は一部であり、大多数は非信者です。しかしながら、日々の礼拝、祈りの時間、福祉・奉仕活動といったノートルダム学院小学校のカトリック宗教教育に対して、敬意を払い、深く共感できる家庭であるかどうかは極めて厳格に見極められます。
付け焼き刃の模範解答を暗記した親子の表情や言葉遣いは、長年多くの児童を見てきた面接官の前では容易に見抜かれます。親が子どもの自立を促し、健全な距離感を保ちながら愛情を注いでいるかという「家庭の成熟度」こそが、最終的な評価を決定づける要因です。