豊田通商の採用イベントやインターンシップに参加した学生の間で、「人事担当者のビジュアルレベルが高い」「対応してくれた社員が非常に魅力的だった」という声が広がる現象は、今に始まったことではありません。各種就活コミュニティの投稿動向を分析すると、関連する書き込みは3,000件以上確認でき、特に説明会シーズンとなる冬から春にかけて言及数が急増します。
投稿内容を精査すると、単に目鼻立ちが整っているという物理的な容姿への言及だけにとどまりません。「質問に対して一人ひとり目を見て笑顔で答えてくれた」「高圧的な商社マンのイメージと違い、物腰が柔らかく丁寧だった」といった、接客業さながらのホスピタリティや人柄の良さを指して「かわいい」「感じが良い」と表現しているケースが過半数を占めています。
ここには大手企業が意図する採用マーケティングの構造が存在します。企業の第一印象を決定づける採用担当には、学生が親近感を抱きやすく、かつ企業のブランドイメージを損なわないコミュニケーション能力の高い社員がアサインされるのが通例です。トヨタグループ特有の「誠実・堅実」を体現する清潔感のある立ち居振る舞いが、就活生側で「かわいい」「美男美女」というポジティブな変換を受けて拡散している側面は否めません。