賃貸住宅に住む喫煙者にとって最も切実なのが「退去時のクロス張替え費用」です。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、タバコ等のヤニによる壁紙の変色や臭いの付着は「通常損耗(経年劣化)」とは認められず、借主の故意・過失による損害として全面張替え費用を請求されるのが通例です。
「加熱式タバコなら匂いが残らないからバレない」と考える入居者は少なくありませんが、プロの退去立ち会い業者の目はごまかせません。壁紙の隅、エアコンの吸気口、カーテンレール上部、照明カバーの裏側などをチェックすれば、特有の薄黄色い変色や油膜状の付着物、特有の酸味を帯びた残り香ですぐに判別されます。
ワンルームの壁紙全面張り替えになれば、平米単価や部屋の広さによって5万〜10万円以上の実費請求へと発展します。敷金全額償却どころか追加請求のリスクを避けるためには、日頃の換気と定期的な壁面クリーニングが不可欠です。