スマートフォンでラジオ音声を再生するアプローチは、大きく分けて「インターネット回線経由のIPサイマル配信」と「端末内蔵アンテナによるFM電波直接受信」の2系統が存在します。この根本的な仕組みの違いを理解することが、自身の利用目的に適した手段を選ぶ第一歩となります。
現在主流となっているのは、通信キャリアのデータ通信やWi-Fiを利用するIPサイマル配信です。代表格であるradiko(ラジコ)やNHKのらじる★らじるは、従来の電波受信で発生していたビル影のノイズや混信を完全に排除し、クリアなステレオ音声を届けることに成功しました。基地局の電波さえ届けば地下鉄や鉄筋コンクリートの屋内でも途切れることなく聴取できる利便性を誇ります。
一方で、通信回線が遮断された大規模災害時やギガ消費を完全にゼロに抑えたい場面では、端末本体がFMラジオ電波を直接拾う「ハイブリッドラジオ(ラジスマ等)」の機能が脚光を浴びています。両者の特性を把握し、日常用と非常用で使い分ける姿勢が求められています。