ニックの魅力の真骨頂は、飄々とした態度の裏側に隠された切ない過去と傷つきやすい心にあります。
幼い頃、純粋にボーイスカウト(ジュニア・レンジャー)に憧れていたニックは、「キツネはずる賢い嘘つきだ」という偏見から口輪をはめられるという凄惨ないじめとトラウマを経験しました。「どうせ周りからずる賢いキツネと見られるなら、その通りになってやろう」と決意し、傷つくことを恐れて心を閉ざしてきた歴史があります。
普段のシニカルな言動は、自分を守るための防衛反応に過ぎませんでした。そんな彼が、ジュディという信じられる存在に出会ったことで、封印していた誠実さや正義感を徐々に取り戻していく姿は、観る者の庇護欲と胸キュンを同時に刺激します。「強そうに見えて実は脆い」という本質的なギャップこそが、大人の女性たちを虜にしてやまない本質と言えます。